もじ♡こい (完)
「ちょ!!2代目!!どうしたんすか!!」

聞いた事ある甘ったるい声。

ゆっくり顔を上げるとユカリと伸也が居た。

「ねーやん!!何?喧嘩?」

「ほっとけ。バカが・・・」

知り合いに見つけてもらってホッとする自分。

情けない姿を見られて哀れな自分。

「イヤ。ほっとけないっしょ!!」

「誰にやられた?」

真剣に私を見て聞く伸也。

「オメーに関係ねーよ!」

「話は後で聞く。先に手当てしねーと。ユカリ!手当てするもん買って来い!後、兄貴に連絡入れとけ!!」

伸也はそう言って、自分の携帯をユカリに渡す。

「分かった。行ってくる」

ユカリは走って行こうとしたので

「ユカリ!!走るな。ゆっくりでいい。待ってるから・・・。後。余計な電話すんなよ!!」

私の為に走って、大事なモノを失われたら困る。。。

「伸也。余計な事言ってんじゃねーよ」

こんな姿、春人になんか見せられない。。。

「こんな時、兄貴に甘えないでどうすんだよ!!いいから黙っとけ」

はぁ。。。

最悪だ。

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