もじ♡こい (完)
咳き込む度に体が悲鳴を上げる。

内臓イッテルカモ。。。

ってか。。。

破裂してないよね。。。

今の自分の状況を把握してなかった。

喧嘩してる場合じゃなかった。

後悔先に立たず。。。

「伸也~。買って来たよ!!」

ユカリは近くのドラックストアの袋を伸也に渡す。

消毒液。バンソーコ。ガーゼ。冷えピタ。

ユカリは手馴れたように私を手当てし始める。

頬には冷えピタ。

肘、膝には消毒され、バンソーコを貼られる。

「後は脱がないと、どこ怪我してるか分かんないから兄貴にやってもらってくださいね。2代目」

え。。。

マジで春人の事呼んだの?

「ユカリ・・・。春人。呼んだの?」

「あたり前じゃないすっかぁ~!なんだかタケル?って人と居たみたいで、マッハで来るって言ってましたよぉ~!」

マジかよ。。。

最悪。

「はい。2代目。取りあえず、栄養ドリンクとビタミンウォーター買って来ました!!」

「プッ」

私は無邪気に笑うユカリを見て笑った。

ってか、栄養ドリンクとビタミンウォーターって。。。

似たようなモンじゃねw

そんなユカリが可愛く見えた。

きっと良い母親になるよ。ユカリは。

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