先生とあたしのヒミツなその後♪


「何をしている」


せっかく得意技のケリを入れようとした時。

低い声が耳に入ってドキッとする。


この声は・・


「く、黒崎先生」


「何をしていると言っているんだ」


相変わらずの怖い、威圧感のある先生に

「いや~え~と・・」

さすがの塚本二号もたじたじとなる。


ふん!

ざまぁ~みろ!!


「青山先生もここで何をしていたんだ?」

へ?

「あたし・・ですか?」

「いくら職員室に誰もいないからと言って仕事場に
プライベートを持ち込むな」

ぴしゃりとそう言い放つと

先生はあたしにどけと言って職員室から出て行ってしまった。


・・やだ・・

何でそんな冷たい事言うのよ・・

「さすがは黒崎先生、カノジョにも平等に厳しいね」

ちっとも反省してない態度でまたもあたしに笑顔を向けてくる。

コイツの

コイツのせいで

先生に変に勘違いされちゃったじゃない!!


もう頭にきた。


「松山先生?」

一度笑顔を向けてから

ガン!!


「いった!!」

もちろん得意技の急所蹴りをかまして

急いで職員室を出た。


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