先生とあたしのヒミツなその後♪
先生とあたしがパパとママ?
「結婚おめでとう!」
遅くまでかかってしまったけど何とか仕事を終わらせて
家に帰ると。
リビングからせわしない足取りで玄関に向かってきた
ママが両手を広げてあたしに抱きついてきた。
「マ、ママ!」
来ることを何も知らされてなかったあたしは
もちろん驚いているわけで・・
「お帰りなさ~い!!」
力強くあたしを抱きしめている。
「ちょ、ちょっとママ取り敢えず靴脱ぎたいんだけど」
まだパンプスを履いたままママの体重を支えるのは結構大変で。
何とかママの腕から抜けようとするけど
「だ~め!!もう少しだけこういたいんだもん!!」
いい歳してだもんって・・
まるで少女みたいな言葉だけど。
でも違和感があるわけではない。
ママは歳のわりに若く見えるから。
「はぁ」
一つため息をつくと
「メイ、いい加減にしろ。花が困ってるだろ?」
顔をしかめて今度はパパが登場してきた。
「パ、パパ!」
「久しぶり」
手を上げて笑顔で言うその姿は
その辺の芸能人よりカッコいい。
「もう!想の意地悪!」
・・いや意地悪ではないよね?
なんて心の中で突っ込む。
だってコレ口に出してたら絶対に
「あー!花は想の味方なんだ!」
ってまたふてくされる事間違いないから。