先生とあたしのヒミツなその後♪
まぁでも焦ることはないか・・
はぁと吐くと白い息が見える。
初めての夜を過ごした日はまだ温かさが残っていたのに。
季節はもう冬を迎えようとしている。
周りを見てもどの人もコートを着込んで寒そうに歩いていて。
地面は少しだけ白い。
雪、かぁ。
ふと空を見上げてみる。
真っ白な空から降ってくる、真っ白な雪。
あまり綺麗・・とは言えないけれど。
でも新鮮さはあった。
あまり長時間寒い所にいない方がいいよね。
前を向くといつの間にか駅に着いていて。
駅に着いた時にはまだ妊娠しているのかなんて確実なものはなかったのに。
不思議な感じ。
今はこうして手を抑えて慎重に歩いている自分がいる。
「バカみたい」
でもこんなのも嫌いじゃない。
クスっと小さく笑って改札口へと足を進めた。