先生とあたしのヒミツなその後♪


「この前の飲み会でさ~
たまたま隣に座った黒崎先生に自慢したんだよ」


「そしたらさ~俺は子供は必要ないですからって言われちゃって」


何を言っているの?


・・先生が・・本当にそんな事を言ったの?


「でもあの先生に子供ができるとか想像出来ないよね~」


茫然とするあたしとは反対に何か嬉しそうな顔で喋りまくる先生。


あり得ない

先生が

そんな事を言うなんて


絶対にあり得ない、そう思っていた。



でも


心のどこかでもしかしたらそう思っているのかもしれないって



そう思ってしまう自分もいた。



こんなあたしは最低なのかもしれない。




杉田先生に先生がもう学校に来ている事を聞いて数学準備室へと

向かう最中も


本当に言ってしまってもいいのかって

迷っているあたしがいる。


もし、先生が本当にこの子を望んでいなかったら、

杉田先生の言っている事が本当だとしたら。



そう考えているうちに着いてしまったドアの前で

立ちすくんでしまう。



と、その時

ガチャリとドアが開いて

「何をしている」


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