先生とあたしのヒミツなその後♪
エスパー?
って突っ込みたくなるくらいの素早さ。
先生のこんな所が凄く好き。
馬鹿が付くくらい真面目で
正直で
でもあたしを優しく包んでくれる
先生が好き。
でもあたしは臆病で
弱虫で。
あの頃とはちっとも変ってない子供。
ねぇ、先生?
あたし
先生の事が本当に好きなの。
本当なんだよ?
あなたのお荷物だけにはなりたくないの。
だから
「もう終わりにしたいです」
ごめんなさい。
下を向いたまま、
そう告げてくるりと反対を向いて職員室へと足を向ける。
先生の言葉は聞きたくない。
これって逃げだって分かってるけど。
でも聞きたくないの。
「待て」
だから待てないってば
なるべく先生の声が聞こえないように急いで離れようとするけど。
「聞こえないのか、待てって!!」
今のあたしが走りにくいせいかすぐに先生に掴まってしまった。
「ちょ、何考えてるんですか、もう生徒が」
「関係ない」