先生とあたしのヒミツなその後♪
「ひどいと思わない?」
その日の夜。
先生は何か用事があるみたいで、
あたしは今お母さんと晩御飯の用意をしている。
リビングには真面目腐ったアナウンサーがこれまた真面目なニュースを
読みあげていて。
楽しい話題は今の所一つも上がって来ない。
「ふふ。でもいいじゃない。そう聞いてくれただけで」
小さく笑いながらエビに衣を付けていく。
「まぁ・・」
「あたしなんて誰にも教えられなかったんだから」
それも確かに嫌だけど・・
でもさそこまで言うならもっとなんか欲しいような・・
「まぁまぁ。黒崎先生も色々考えてるんだと思うよ?」
色々って
なんだかなぁ・・
でもまぁ
「そういう事にしておこうかな」
「そうよ、ほら。油フライパンに入れて温めて?」
「う、うん」