先生とあたしのヒミツなその後♪
海の向こうにある綺麗な景色のせいで星は見えないけれど。
でもそれでもその景色がキラキラ輝いていて
星空の代わりをしてくれている。
「話がある」
景色に奪われていた視線を先生に戻す。
「話?」
・・まさか、何て思っていたけど。
でもそうであった欲しいっても思ってしまう。
隣にいた先生はあたしの方を向いて
スーツのポケットから
小さな箱を取り出した。
「俺と結婚して欲しい」
・・それはずっと待ち望んでいた言葉。
高校生だったあの時から
ずっと心の奥で望んで
でも絶対にそんな事は出来ないって
諦めていた。
それを
今先生は
「結婚して欲しい」
もう二度も言ってくれてる。
「・・」
声に出して答えたいのに
中々出て来ないのはどうしてなんだろう。
「聞こえてるのか、俺と」