先生とあたしのヒミツなその後♪
「ちょ、菊池待ってよ、もう少しゆっくり歩いてよ!」
「お前トロすぎ。いつからだよ」
「しょうがないでしょ、妊娠してるんだから!」
「そんなの関係ないって」
そんなやり取りを何度か繰り返してやっと講堂に着くと。
「先生」
あたしを呼びだしたはずの黒崎先生がぶすっとした顔であたしを睨んでいる。
「一体何なんだ」
あたしを睨み付ける先生。
ってそんな睨まれたって・・あたしも事情知らないし。
「それを聞きたいのはあたしの方だし。それに何でここに」
「お前がいるんだ」
何がどうなっているのかさっぱり分からないのはあたしだけではなくて
何も言わないけれどきっと先生も怒っているはず。
「先生、花!お前達、幸せになれよ!」
菊池はそれだけ言うと、何も答えないまま何処かに行ってしまった。
残ったのはあたしと、すこぶる機嫌が悪い先生だけ。
「先生はどうして此処に?」
「呼び出しを聞いてな。俺はお前を呼びだして欲しい
なんて言ってない」
そう、ですよね。
じゃあ一体誰が?
顔を見合わせた瞬間、ゆっくりと講堂の扉が開き
「「先生!結婚おめでとう!!」」