先生とあたしのヒミツなその後♪
そんな・・
「花、おめでと~!!」
「花さん、おめでと~ございます!」
「花ちゃん、おめでと~!!」
ふと横を見るとそこにはもう今では会う事も少なくなった
唯、菊池に
梨菜ちゃん。
海くん、陸くん。
それに塚本まで・・
「花さん」
視線を移すと、先生のお母さんがあたしの手を取り、
涙声で名前を呼んだ。
「私はあなたに言われて初めて家族の大切さを知ったの」
ぎゅっと握られた手から伝わってくる温かさに
あたしまで何故か涙が溢れそうになる。
「そして、同じ事を私だけじゃない。この子にも教えてくれた」
「おばさま」
「だから生まれてくるこの子にも、どうか教えてあげてね」
あたしだって本当は知らなかった。
あの時は自分の事しか考えてなくて。
幼稚で、子供で。
でも先生がいてくれたから。
だからあたしも改めて家族の大切さを知った。
「あたしだけの力ではないですよ。」
「花ちゃん」
「周りの人達がいてくれたから。
先生が気付かせてくれたから」
あたしの力だけではない。
だから
「裕也さんと二人でこの子に教えてあげていきたいです」