先生とあたしのヒミツなその後♪


今が夜で本当に良かった。


辺りの明かりが少なくて本当に良かった。


もし明るかったら


こんな恥ずかしい顔を

見られていたかもしれないから。



「青山俺と」


もうこの人は

あたしが答えないからって何度言うつもりなの?


先生のこんな所、相変わらず変わってない。


でもキライじゃない。


「はい」


あたしの顔がしっかり見ているのかどうかは分からないけど

それでも

あたしの気持ちを伝えたくて

何度も何度も頷いた。



コツっと靴の音が響いて

それから


しっかりと抱きしめてくれた先生は


「ありがとう」

あたしの耳元で


そう優しい声で

囁くように言ってくれた。






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