【短】愛鍵。
『今日のハンバーグがんばって作ったんだよ!』


まこちゃんは大学生で19歳。
まこちゃんが高3であたしが高1の時に付き合って早1年!

バイトで忙しいまこちゃんのために毎日夕食をつくって家で待つ。
まこちゃんが帰ってきたらご飯食べたり、話したり、ゲームしたり。


そんなあたしにまこちゃんがくれた、合鍵。

結婚してないあたし達にとっては婚約指輪みたい。

大切な、私達の関係を表す証なんだ。


今日も楽しく2人で話して、家に送ってもらうことになった。


「紗代は今進路とかって考えてんの?」


『うーん・・・。あんまり考えてないかなあ』


なにげない会話でもまこちゃんとなら幸せのひととき。


あたしの大切なかけがえのない時間。


「じゃあな!」


気がつけばもうあたしの家の前。


もっと一緒にいたかったけどあたしはまこちゃんとわかれて家に入る。


まこちゃんは頭良くて勉強しなきゃいけないから。
そんなまこちゃんの邪魔をしちゃいけないんだ。


もし、まこちゃんと家が近所だったらもっと一緒にいれたかもしれないのに。





< 2 / 36 >

この作品をシェア

pagetop