Kissシリーズ・「電車でのキス」
わたしの腕を引っ張った人の腕の中に…いる。
「ごっゴメンなさい!」
わたしは慌てて離れた。
見知らぬ男子学生が、驚いた表情をしている。
「あっ、こっちこそゴメン…」
「うっううん。間に合ったから…。ありがとう」
ぺこっと頭を下げて、わたしはイスに座った。
人気が少なくて良かったぁ。
「ふぅ…」
一息つくと、さっきの彼の方に視線を向ける。
彼はわたしとは向かい側のイスに座った。
あの制服は知っている。
わたしの高校は3つ先の駅にあって、彼のはそこからまた2つ先の高校だ。
ネクタイの色からして、同じ1年生だろう。
「ごっゴメンなさい!」
わたしは慌てて離れた。
見知らぬ男子学生が、驚いた表情をしている。
「あっ、こっちこそゴメン…」
「うっううん。間に合ったから…。ありがとう」
ぺこっと頭を下げて、わたしはイスに座った。
人気が少なくて良かったぁ。
「ふぅ…」
一息つくと、さっきの彼の方に視線を向ける。
彼はわたしとは向かい側のイスに座った。
あの制服は知っている。
わたしの高校は3つ先の駅にあって、彼のはそこからまた2つ先の高校だ。
ネクタイの色からして、同じ1年生だろう。