蒼いキズ
1章 出逢い
学校の玄関のディスプレイを変える為に、コウタは綺麗なサテン地の布を両手で捻りながら、飾る配置を考えていた。
毎月1回生徒が交代で玄関のディスプレイを変えることになっている。
畳三畳分のわずかなスペースだがコウタにとってはウキウキするスペースであった。
コウタは服のデザインをするよりも、ディスプレイのデザインの方が自分にあっていると思っていた。
本来は服飾のデザイナーになりたくて、このデザイン学校に入ったのだが、授業はデザインだけでなく、服の歴史、例えばマリーアントワネットはどんな服を着ていたとか、メソポタミア文明の服とかいろんな講義があり、実際にいろんな服を作るカリキュラムが組まれていた。
そんなざまざまな授業の中にディスプレイデザインもふくまれていた。
コウタはその授業がどんどん好きになっていった。
まるで水を得た魚のように。
ほかの授業がつまらなくなっていった。
それでも一年生が終わった時点の成績は全て最高点がついていた。
先生からよく誉められたりもした。
でもコウタはディスプレイデザイン以外のことで誉められてもうれしくなかった。
毎月1回生徒が交代で玄関のディスプレイを変えることになっている。
畳三畳分のわずかなスペースだがコウタにとってはウキウキするスペースであった。
コウタは服のデザインをするよりも、ディスプレイのデザインの方が自分にあっていると思っていた。
本来は服飾のデザイナーになりたくて、このデザイン学校に入ったのだが、授業はデザインだけでなく、服の歴史、例えばマリーアントワネットはどんな服を着ていたとか、メソポタミア文明の服とかいろんな講義があり、実際にいろんな服を作るカリキュラムが組まれていた。
そんなざまざまな授業の中にディスプレイデザインもふくまれていた。
コウタはその授業がどんどん好きになっていった。
まるで水を得た魚のように。
ほかの授業がつまらなくなっていった。
それでも一年生が終わった時点の成績は全て最高点がついていた。
先生からよく誉められたりもした。
でもコウタはディスプレイデザイン以外のことで誉められてもうれしくなかった。