蒼いキズ
コウタもその一人で、高校卒業後、一旦、自動車部品を作る町工場に就職したが、一年続かなかった。


自分の人生がこのまま終わってしまうかと思うと、つらく、悲しくやりきれなくなった。


もともと、音楽とか芸術関係に才能があり、そのことをコウタ自身知らずにいた。


たまたま、ファッション雑誌に載っていたデザイン画の募集に応募したら、たまたま入選して、急速にファッションにのめり込んでいった。


何かにとりつかれたようにファッション雑誌を読みあさった。


この学校の広告も、その時見つけ、すぐに電話をかけた。


自分がやりたいこと、したいことが見つかったら、すぐ行動しょうとコウタはいつも思っていた。 コウタは初めて自分がやりがいを感じ、楽しんで生きてる感じを掴んでいた。


それは、人間が光り輝く時なのかもしれない。

やりたいことをやって生活できればこんなすばらしいことないのである。


コウタは就職もアパレルデザインではなくて、ディスプレイデザインの会社にと考えている。




ある程度、形になってきたので、バランスを見ようと思い、脚立から降り玄関のドアの方まで行き作品全体を見回した。
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