蒼いキズ
｢健、タバコでも吸いにいかない？｣コウタは、健一が来たことと、集中力も途絶えてきたちょうどいい間なので健に聞いた。


｢うん、いいよ｣健一は歯切れよく返事を返した。自分の方が少し進んでいるので余裕の顔している。


課題がでてそれらを作り込む授業は連続3時間とっているので、休憩時間は自由に取ってよいことになっているが、一つの課題に対して時間制限があるため、そんなに休憩も取れない。


ましてや、焦って作って汚い作品ほどみっともないものはない。


特にコウタは、汚い作品たけは絶対作らないとゆうポリシーを持っていた。そんな作品を作るのなら初めから作らないほうがいいと思っていた。


喫煙所は、教室を出た左側の躍り場にパーテェンションで仕切られ、畳4畳半ぐらいの広さで、換気扇を兼ねたテーブルが置いてあり、それを囲むような形でみんな吸っている。


コウタと健一が部屋に入った時すでに5人タバコを吸っていた。換気扇が付いているにもかかわらず、かなり煙りが蔓延している。


｢コウタ、デザイン画は書いている？｣

健一はジーンズのポケットからくしゃくしゃになった赤いマルボロ出して口にくわえた。
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表紙・目次

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