イケメン×イケメン〜99%恋に落ちる
暖かい運転手さんの言葉に、頑張れそうな気がした。



そう、俺たちは阿南を救い出すんだ。




阿南に政略結婚なんてさせられるかよ。




阿南は俺と嫌祐介と結婚しなけりゃ駄目だろう。




祐介の思いは半端ないから。




俺の気持ちはこのままでいい。




もう一度阿南と暮らせたら俺は何もいらない。




俺はタクシーを下り、賑やかな街の中を歩いた。




そしてバカ広いショッピングセンターに入る。




エレベーターに乗り込み上を目指した。




尾行してたのは男女だ。




あいつらも慌てている。




俺は最上階の食堂に入りまず飯を食べた。




トイルに向かうふりをしてエレベーターに乗った。




食事のお金は先に払った。



俺は途中でエレベーターを下り、




人混みをかき分け走った。






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