イケメン×イケメン〜99%恋に落ちる
その時親父の携帯が鳴る。



こんな遅い時間に誰?




もしかして母さん?




親父が難しい顔をしている。




暫くして親父が携帯を置いた。




「明日、阿南の母親と弁護士が一緒に家に来るそえだ。」




明日は土曜日で学校は休みだ。




何を話にくるんだろう。




「阿南の母親はどんな事をしても、阿南を引き取ると言ってる。



こんな事になるなら、阿南を三浦の籍に入れるべきだったな。」




え、私は三浦阿南じゃないの?




「阿南、ごめんな。もしかして阿南の母親が阿南を迎えにくるかも知れないって思ったから、



阿南は松田のままなんだよ。



法律上阿南は結子の娘なんだよ。



弁護士連れて来たら、こちらに勝ち目はないな。」




嫌だ、嫌だ!




「助けて祐介! 」




『阿南大丈夫だから、法律なんてくそくらえだ。



12年もの間娘をほって置いて今さら何を言うんだ。



偉い政治家さんの妻になったから、



その男を繋ぎ留める為に阿南を利用しようとしてるだけだろ。



本当にふざけた野郎だ!』






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