幾千の夜を越え
茜と左山の事など興味ない俺は
未だに己の躰と格闘していた。
「その場に慎ちゃんも居たの?」
「嗚呼…」
噂話にも興味のなかった俺は
どんな風に広がっているのかを
知らなかった。
「やっぱり本当だったんだ…」
「何が?」
葵の呟きから
微かに困惑の色を読み取り。
体を離して顔を覗き込んだ。
俺から逃れ目線を逸らす
葵の頬を両手で包み
顔を向かい合わせる。
「気になることあんだろ?」
唇突き出したまま葵は答える気はないようだった。
「葵?」
瞳に涙の玉が浮かぶ。
「何も言わねぇ気なら…
もう二度と口にするなよ!」
そのままその唇に吸い付いた。
「ん…ぅ」
もがき胸を押し返す葵を無視し、唇を奪い続ける。
初心者の葵に呼吸を促す為一定の間隔で離してはまた重ね合わせ。
それでも息を乱す葵に
「言葉話せねぇなら使う目的は、此れしかねぇだろ?」
まだ頬から手を離さず
顔を近付けていく。
「待って話すよ!話すから…」
「無理して話す必要ねぇよ…」
更に近付ける。
「慎ちゃんが左山君と茜を巡ってケンカしてたって…」
一息に捲し立てた。
悪夢だ…。
頭を抱え項垂れた俺に
葵は更に付け加えた。
「慎ちゃんが…全裸…で…モデルしてることを知った茜が怒って、慎ちゃんと痴話喧嘩してた処に、偶然通り掛かった左山君が茜に、一目惚れして猛アピールしたから今度は慎ちゃんが怒って左山君と言い合いになってたって…」
略真実に近いだけに説得力がある様に聞こえる。
頭が痛ぇ…
此れで俺が全裸モデルしてること知れ渡っちまった。
明日からの放課後の地獄の時間が目に浮かぶ。
ってか葵にもバレちまったのか。
ん?
待てよ…。
「何で茜が怒んだよ?
普通怒んのは彼女の役目じゃね?抑痴話喧嘩ってのはlove's talk恋人の色恋話の事だ…。
何で茜とすんだよ葵の特許だろ」
未だに己の躰と格闘していた。
「その場に慎ちゃんも居たの?」
「嗚呼…」
噂話にも興味のなかった俺は
どんな風に広がっているのかを
知らなかった。
「やっぱり本当だったんだ…」
「何が?」
葵の呟きから
微かに困惑の色を読み取り。
体を離して顔を覗き込んだ。
俺から逃れ目線を逸らす
葵の頬を両手で包み
顔を向かい合わせる。
「気になることあんだろ?」
唇突き出したまま葵は答える気はないようだった。
「葵?」
瞳に涙の玉が浮かぶ。
「何も言わねぇ気なら…
もう二度と口にするなよ!」
そのままその唇に吸い付いた。
「ん…ぅ」
もがき胸を押し返す葵を無視し、唇を奪い続ける。
初心者の葵に呼吸を促す為一定の間隔で離してはまた重ね合わせ。
それでも息を乱す葵に
「言葉話せねぇなら使う目的は、此れしかねぇだろ?」
まだ頬から手を離さず
顔を近付けていく。
「待って話すよ!話すから…」
「無理して話す必要ねぇよ…」
更に近付ける。
「慎ちゃんが左山君と茜を巡ってケンカしてたって…」
一息に捲し立てた。
悪夢だ…。
頭を抱え項垂れた俺に
葵は更に付け加えた。
「慎ちゃんが…全裸…で…モデルしてることを知った茜が怒って、慎ちゃんと痴話喧嘩してた処に、偶然通り掛かった左山君が茜に、一目惚れして猛アピールしたから今度は慎ちゃんが怒って左山君と言い合いになってたって…」
略真実に近いだけに説得力がある様に聞こえる。
頭が痛ぇ…
此れで俺が全裸モデルしてること知れ渡っちまった。
明日からの放課後の地獄の時間が目に浮かぶ。
ってか葵にもバレちまったのか。
ん?
待てよ…。
「何で茜が怒んだよ?
普通怒んのは彼女の役目じゃね?抑痴話喧嘩ってのはlove's talk恋人の色恋話の事だ…。
何で茜とすんだよ葵の特許だろ」