幾千の夜を越え
結局のところ
それが何処の誰なのかも…、
何が目的だったのかも…、
俺には解らないままだ。

敵ではないなら味方なのか?

そういや、
【過去は存在して居なかった】

ってことは前世には会ってねぇ。
右近の最期を知らないって事だ。

【お前は重要な事を忘れてるぜ?思い出せよ?】

にも関わらずまるで何もかもを
お見通しって話し方じゃないか?

そもそも、
何故か俺の名前を知っていた…。

過去と現在の融合…。
今は既に時が止まった残骸に
その地は映していなかった。

「神亡…」

俺は来た道を戻り
寂れた無人駅のプラットフォームに立ち錆びれた看板を見ていた。

【付いてるな…俺は存在してる】

神様は存在する…だと?

耐え得る者にしか試練を与えない訳でもなく。
個人個人を見てくれているって
訳でもない。

なら、
見ないでいられない様にすりゃ
良いだけの話だ…。

目を逸らさずにはいられない、
存在感を見せ付けてやりゃ良い!

受け入れる準備なら出来てる!

あとは、
足りないピースを埋めるだけだ。

誰が尻尾を巻いて逃げ出すかよ!

PRIDEってのは
大事な者守る為に発動しなけりゃ意味がねぇじゃねぇか。

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