偏愛ワルツ
「君は綺麗だ。まだ汚れてない……」

甘い言葉を交えながら、おじさんは私の制服を脱がしていく。リボンをほどき、シャツのボタンを外し、肌を剥き出していく。

あらわになった私のお腹が、胸の下辺りからつぅと、おへそまで、優しく撫でられた。

「白いね」

「そう?」

「ああ、綺麗だ」

「気をつけてるからね」

「日焼けを?」

「だって、雪はすぐに溶けるでしょう?」

そんなことを言ったら、もう、私の脳みそはおじさんのせいでぐっちゃぐちゃだ。

「脱ぎたい? 脱がされたい?」

と訊いてくるので、

「脱いでほしい? 脱がせたい?」

そう、訊き返してやった。

おじさんは目をしばたいて、少し考えてから、「脱いで」と答えた。

私の上から退いて、ベッドの向かいにあるソファーへ腰を落下させる。

薄暗い部屋に、ライターの火。

タバコから細い煙が昇り始め、おじさんがふわりと白い息を吐いた。

「脱いで、見せて」

「……うん」

シーツの擦れる音もしないよう、静かに起き上がる。

すでにボタンの外れているシャツを脱ぎ捨て、スカートのホックを外す。
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