キミガイタ120日
──リュウに、会いたい。
でも、きっと今会ってしまったら、あたしは、…。
でも、あたしのドキドキも、涙も、止まらない。
リュウ、…。
あたし、………。
やっぱり………、
「シュウごめん。あたし、やっぱり、リュウが好き。」
気付くとあたしはその音色がする方へ駆け出していた。
「待てよ、……!行くな。お前にツラい思い、させたくねぇよ…。」
良いの。
あたし、自分の気持ちに嘘付いても、笑って死ねるような、そんな女じゃない。
「いいの!あたし、どんだけ傷付いたって良い。ただ、後悔だけはしたくないから!!!」
そう言って後ろも振り向かずにあの公園に向かって、走った。
「行っちゃった。…まぁ、あれでこそアズサかもな、。」
そう一人で呟いたのはシュウだった。