キミガイタ120日
「リュウ…!!!」
聞き覚えのある声が、俺を呼ぶ。
「…アズサ。」
あの日以来、俺はもうこいつを好きでいる資格も、側に居る資格も、ないと思って、アズサと距離を置いた。
でも、俺の気持ちは変わるわけもなかった。
「ッてか、リュウジ!」
そう言って微笑むアズサ。
お前、…、
来ちゃって良いわけ?
あんなヒドいことをした俺を許せるわけ?
そうやって、今までと変わらない笑顔を俺に向けて、良いわけ?
「お前、良いのかよ…。」
アズサ、。
「良いの!」
本当に、
「ごめん。正体、黙ってて。あんなことして、あんなこと言って…、。いくら謝ったって、足りねぇよな。」
「だから良いっつってんじゃん。」
やべぇ、涙出てきそ…。
「だって、リュウでも、リュウジでも、リュウはリュウだから。好きな気持ちは変わらないから。」
俺も、…
───「俺も、アズサが好きだ。」
余命だって、なんだって、全部、全部、俺が、受け止めてやる。