キミガイタ120日
出会い
家に帰って、あたしは色々と考えていた。
「なんだかなぁ…。」
ご飯を食べていても、お風呂に入っても、気分はイマイチで、心に何かが引っ掛かったままだった。
なんとなく外に出たくなって、あたしは家の近くの静かな公園に向かった。
「はぁ…。」
公園のベンチに座ると、ため息が漏れて来た。
あたしはこのままで良いのだろうか?
残り120日、ただ普通に学校に行って、いずれはただ普通に死んで行く。
それで良いのだろうか?
普通に考えて、それは無難で安静なある意味の『安楽死』なのかもしれない。
しかし、そんな人生は充実していたと言えるのだろうか?
人はスパイスがあってこそ本当の何かを見つけることができるのではないだろうか?
いざ死ぬとなると、今まで考えたことも無いことを考えてしまう。
てゆうか、このような状態にまでなって客観的に冷静に物事を考えられている自分を誉めてあげたい。