キミガイタ120日
その後、ゲーセン行ったり、マック行ったり、色々してたらもう8時になった。
「最後は公園っしょ!」ってなって、あたしは今リュウの隣でブランコに乗っている。
「リュウってさぁ~、なんでバンドやってんの?」
「俺ん家、が嫌っつーか、だから熱中できるものが欲しかったつーか…。」
「なんとなく分かる。あたしも今そんな感じ。」
そう、
だから学校統一なんて言い始めた。
「お前も家とか学校とか嫌いなの?」
「学校はクラスが嫌い。でも学校も家も普通に好きだよ?」
「じゃあ、なんで…?」
──言って良いのだろうか、。
あたしの命は残り約120日しか無いから、なんて。
きっと、びっくりするよね。
でも、どうでも良いと思うのかもしれない。
所詮、あたし達は昨日会ったばかりの赤の他人。
悲しむなんてことは絶対無いだろう。
だから、話してみようかな。
赤の他人だから、話せることだって、きっとあるよね。