キミガイタ120日
運命
俺が公園でギターの練習をしていたとき。
ベンチの上に悩ましげな姿をした女の子を見つけた。
多分、女子高生。
てか、俺も高校生なんだけどね。
ほとんど学校に行ってない。
アズサ。
最初は興味本位だった。
普通に可愛いかったし。
でも話してみると、なんか、何かを抱えているような、俺と同じような人間なんじゃないかと推測した。
そして彼女が口にした、『余命』。
それを話した瞬間の彼女の表情は少しも歪んでいなかった。
それが推測を確信に変えた。