キミガイタ120日
「あ、あのさぁ?」
少し声が裏返ってしてまったかもしれない。
「なんだよ?」
「どした?」
みんなが答えてくれる。
ちゃんと、言わなきゃ。
「何も言わずに聞いてね?」
黙って頷いてくれるみんな。
「あのね、あたし、…、こんなときに言うのもなんなんだけどね、?実は、…あたし、…原発性のね、脳腫瘍があって、……余命が、あるんだ、。今日入れて、ちょうど、あと50日だ、…、校内統一したい、って突然言い出したのも、これが原因で、最後に何かやり遂げたくって、…、、みんな、本当に黙ってて、ごめんなさい、。本当に本当に、ごめん、…。」
みんなの表情を伺うと、みんなは、目に涙を浮かべていた…。
「…嘘、だろ?」
本当だよ、…。
「冗談だよ、って言ってくれよ、…。」
さっきから黙っているツバサ。
「…つ、ツバサ?」
何も答えないツバサ。
そしてとうとうツバサが口を開いた。
「馬鹿じゃん。」
え?
「アズサ、馬鹿じゃん。」
何、言ってんの、?
「そんな重いこと、一人で抱えてきたワケ?あんた、うちらの悲しむ顔見たくないからとか思ったのか知らないけど、ここは、うちらより自分のこと考えてやれよ、。」
ツバサ、…。