【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-




教授は、一瞬険しい表情をしたが、すぐに緩めいつもの笑顔に戻った。



「構いませんよ、それは。じゃあ、その山口寛子さんがどこの学部か調べましょうか?次は空いてますか?」



教授の申し出に、心の中でガッツポーズを決めた。
昨日雫が学部を、聞かなかったことに不自然さを感じながらも、教授の好意に甘えることにした。












しばらく、パソコンのキーボードを叩く音だけが響いた。






「あれ、そんな名前の学生は居ませんねぇ…」



「本当ですか?山口寛子って漢字は」


漢字を説明しようとしたら、教授はそれを遮った。












< 100 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop