【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-
「いえ、山口寛子さんという方自体がこの大学には、存在しません。もちろん、職員にもです」
「そんな…どうして…」
「何らかの理由で、嘘をついてるのか…はたまたその友達が、嘘をついてるのか…でしょうね」
「友人は、嘘をつくような人ではありません!」
「なら、ご本人が嘘をついてるということでしょうね。ご本人に、確かめてみたらどうでしょうか?」
「すいません、ありがとうございました」
俺は、慌てて葵さんに連絡した。
『今から、山口寛子の家に行きます。山口寛子は、ウチの大学には居ないそうなんです!』
『それは、大変ですね…仁美にも連絡しときますから』
必ず、山口寛子の正体を暴いてやる!