【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-
第二の事件
事件は、佳境へと向かっていた。
走り去った青年の、後ろ姿を見て満足そうに笑みを浮かべた。
もう少しで…うまくいく。
ニヤリと顔を歪めた。
しかし、すぐにそれを改め柔らかい笑顔へと戻したのだった。
「さあ、私の意のままに踊れ…そして…堕ちるがいい…」
そのシナリオ通りに、青年は動き出してしまったのだ。
しかし…そのシナリオを壊す者が居るとは知らずに…。