【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-
「弾があるか、ないか…確率は半分ですね」
「何故、平気で居られる?お前は殺されるのかもしれないのに」
先ほどまでの余裕は、もう無いようでひしひしと伝わる焦りと、憎しみ。
「そうですねぇ、私は1度も後悔してないからですかね。あおいを事件に巻き込んだことも、助けに来てくれた皆さんを巻き込んだことも、何一つ後悔してませんから。私は皆さんを信じてますから」
それから、石山教授の正面まで辿り着いた。
脅える彼は、瞬間的にニヤリと顔を歪めた。
「此処で撃てば、確実に死ぬ」