【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-
side 雫
はあー…
誰も居ない教室で、ため息をついた。
それに応える者は誰もいない。
最も、此処に誰か居ても無視をするだろうけど。
もしくは、罵声を浴びせるだろう。
例外を除けば。
私、春岡雫は今年高校3年に進級した。
今は、始業式の最中だ。
校長の話でも、聞いてる頃だろうか。
あんな話聞く気のない私は、それをサボり教室に居るわけ。
ま、ウチの学校は緩いから誰が居なくても気付かないだろうけどさ。
私の話を聞きたい?…
私は、2年間クラスで浮いていた。
孤立し、蔑まれた。