【完】『法律探偵事務所』事件file -密室の密室-
「ねぇ…雫、あの人アリバイが絶対に証明されると、言ってたよね」
「それなら、大丈夫。それに、あの人が犯人だとは、限らないでしょ?」
「雫はどうして…此処に来たの?」
涼子は、あの時言った理由が真意ではない、と思っているみたい。
「間違いを証明するため…かな」
涼子もそれ以上は、追求しなかった。
「あの…青井の友達ですか?」
タイミング良く、声を掛けてきたのは、最初の狂言の時にいた青年。
「はい」
「俺寛子の彼女なんです。俺も、捜査に協力したいなと」