愛してるダーリン -2ed season-
真『…うち中島くんに話聞くまで、自分の事ばっかで全然、たけちゃんの事、考えへんかった。
考えへんってゆうか、たけちゃんは、大島さんと仲ようやってるんやろなっ、思うとったから…。
せやけど、中島くんの話を聞いて、なんや、おかしな事になってる事に初めて気付いてん。
ごめんな…たけちゃん。うち、アホやからいっつも、気付くん遅くて…。
うちがたけちゃんを傷付けて、悩ませて、苦しめて、ホンマにホンマにごめんなさい』

健『!真莉、頭を上げてや!なんで、真莉が、頭下げんねん!』

健人は、無意識に目の前に座る真莉の隣に移動し、真莉の目の前にしゃがみ込み、頭を上げさせた。

真『せやってうち…たけちゃんを苦しめたんに、傷付けたんに、せやのに、せやのに…』

健『分かったから、な…
俺やって、理由がどんなんやって真莉を裏切ったんや』

真『…せやけどうち、たけちゃんの事思わん時なかってん。
諦めな、諦めなって、何度も何度も、思ってん。せやけど、思えば、思うほど、たけちゃんの事しか、考えられへんかってん!』

健『真莉…俺…真莉を抱きしめてもええ?』

真『…おん』

健人は、泣きじゃくる真莉を力いっぱい、力いっぱい、抱きしめた。

健『…やっと、抱きしめられた…やっと、触れられた…』

真『たけちゃん…』

健『…ん』

真『うち…うちもどんな事があっても今も今までもこれからも…たけちゃんが、好き、大好き…愛してる』

健『真莉…俺も愛してる』

健人は、更に強く真莉を抱きしめた。
真莉も健人の背中に腕を回し、強く強く抱きしめ返した。
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