愛してるダーリン -2ed season-
朝、うちの事務所の人達と引越し屋さんが来てくれて、あっという間に梱包して、あっという間に荷物をトラックに積んで、前のマンションに向って行ってん。
ここのマンションの管理人の晴一ちゃんのお兄さんの輝一さんには、昨日、電話で、話したら、晴一ちゃんから連絡を貰ってたみたいで、すぐにOKしてもらえてん。
なんか、すべて、あっという間に片付いて、何もなくなった広い空間だけになった、部屋をうちは見回してん。

真『ありがとうございました』

うちは、部屋の中にお礼をしてん。

健『…そないしたら、俺らも行くか?』

真『おん』

うちは、たけちゃんが差し出してくれた左手に飛び付き、ふたりで、仲良く部屋を出てん。
エレベーターで、エントランスの横の管理人室により、輝一さんに挨拶してん。
それから、うちのスタッフさんの運転で、マンションへと向った。
マンションに着くと、既に引越し屋さんとスタッフさんが荷物を降ろし終わっててん。
早すぎやろ、と思いつつ、せやけど、総勢13人やとそれくらいか~なんて、思いながら…。
エントランスへ入ると、晴一ちゃんがあの変わらない笑顔で迎えてくれてん。

晴『おかえりなさい』

真『晴一ちゃん!ただいま~』

晴『これ、新しい部屋のカギだよ。また、4つで、良いのかな?』

真『おん!晴一ちゃん、ありがとう』

晴『そうそう、健人くんの部屋の荷物も引越し屋さん運ぶ様に行っといたけど、良いんだよね?』

健『えっ!俺、なんもしてないっすよ!』

晴『あら~。
引越しするって言ってたから、もう、少しは、準備してるのかと思ったから。どうしようかね…。もう、だいぶ、運んでるみたいだよ』

健『マジっすか!?俺、行くわ!』

真『あっ!待って!晴一ちゃん、ありがとね!』

晴『いえいえ!』
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