愛してるダーリン -2ed season-
由『本当にごめんなさい!あの子を今日は、ひとりにするべきでは、なかったのかもしれないわ』

“えっ?!”

由『真莉…自分の髪の毛を自分のベッド上で、バッサリとはさみで、切ってしまったのよ。それに…』

“クッ…それに、なんですか?”

由『…感情のない人形の様な表情で、目は、ちゃんと開いてるのに、呼びかけても、何度呼びかけても、返事もしないの…』

“あの…このまま、空の耳に…この携帯を…あててくれませんか?!”

由『えっ!?分かったわ!』

由美は、真莉の耳に携帯をあてる。
翔太は、出来るだけ、優しい声で、話し出した。

翔『真莉聞いてるか?』

真『…』

翔『翔ちゃんやで!おまえ、どうしたんや~?!
俺らは、今、横浜やで!
おまえ、携帯は、どうしたんや?!
翔ちゃん、掛けたら、機械のお姉さんの声やったから、ビックリしたで?!』

真『翔ちゃん…』

翔『!!』

『『!!』』

翔『お~、どうしたんや?翔ちゃんやで?!』

真『翔ちゃん…』

翔『ウッ…』

真『翔ちゃん…泣いてるの?』

翔『ウッ…なっ、泣いてへんよ!なんで、俺が泣くねん!!
翔ちゃんは、むっちゃ、元気やで!
メンバーみんな、元気やで!健人に代わろうか?』

真『…いやっ…』

翔『ん?なんや、真莉?どないしたん?』

真『いや~~!!』

バンッ
真莉は、携帯を手で払い除けた。

絵『真莉!!』

由『もしもし?すみません、なんか、錯乱してしまったみたいなので、一段切りますね!
なにかありましたら、私の携帯に連絡下さい!
こちらも何か、ありましたら、連絡しますんで!取り合えず、知り合いの医者に連れて行きます!では!』

ピッ
真莉が、急に暴れ出した。
うちは、泣きながらも必死で、抑えていた。
すると、由美ちゃんが、真莉に何かを飲ませてん。

しばらくすると、落ち着いて、眠りについてしまった。
うちは、由美ちゃんに聞くと、“安定剤”と答えてん。
ホンマに真莉に何があったのか、分からないまま、その日は、真莉を翔ちゃんの部屋に寝かせて、うちと由美ちゃんは、真莉が切った髪の毛を片付けて、この日は、真莉の家に泊まった。
うちは、真莉の手を握り、眠りについた。
< 33 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop