愛してるダーリン -2ed season-

翔『おい！省吾？…電話、変わってくれや』

省『翔太？どないしたんや？』

翔『…絵里が、突然号泣しだして、話にならんから』

拓『俺、代わりますよ！』

丸『拓斗！止めとき！
こうゆう時は、彼氏より、家族の方が、ええよ…』

拓『…』

翔『拓斗！すまんな』

拓『そんな！翔太くん、止めて、下さいよ！俺、平気ですから…』

省『絵里？もしもし？俺や！省吾や！兄貴やで！！…』

省吾も必死に話しかけとった。
少しして、省吾が、

省『翔太？電話、変わってくれって由美さんが…』

省吾から、携帯を受け取り、俺は、話し始めた。

翔『…はい、変わりました。それで、何があったんですか？』

“本当にごめんなさい！
あの子を今日は、ひとりにするべきでは、なかったのかもしれないわ…”

翔『えっ？！』

“真莉…自分の髪の毛を自分のベッド上で、バッサリとはさみで、切ってしまったのよ。それに…”

俺は、由美さんに今の真莉の話を聞いて、愕然としてしもうた。
せやけど、由美さんの話には、続きがあるかんじやったから、俺は、歯を食いしばり、必死になって、言葉を出した。

翔『クッ…それに、なんですか？』

“…それに感情のない人形の様な表情で、目は、ちゃんと開いてるのに、呼びかけても、何度呼びかけても、返事もしないの…”

俺は、由美さんに聞く、真莉の話は、ホンマは、誰のこと話てんのか、分からんくなって一瞬、混乱したが、俺は、俺の言葉で、真莉と、話してみようと思ってん。
せやから、俺は…。

翔『あのこのまま、真莉の耳に、この携帯をあててくれませんか？！』

由『えっ！？分かったわ！』

俺は、出来るだけ、優しい声で、話し出した。