愛してるダーリン -2ed season-
【過去の話】
俺には、世間一般に言う、幼馴染の親友が居ってん。
そいつの名前は、“青山海斗”って、言うて、幼稚園・小学校・中学校まで、ずっと、一緒やった。
海斗とは、翔太くんも真莉も仲良くて、俺と海斗と真莉は、同いやから、幼稚園から中学まで、いつも登下校も、帰ってからも一緒に遊んどった。
翔太くんも学校から帰って来ると、良く4人で公園やら、家で、ゲームなんかで、いつも遊んでてん。
親同士も知ってて、せやから、しょちゅう、泊まり会やら、どっかの家で、しっとった。

せやけど、俺たちが、小6の時に翔太くんが、事務所のオーディションを受けて、合格してん。
それからは、翔太くんは、レッスンなんかで、俺等とは、中々遊べん様になってん。
しばらくして、翔太くんに憧れとった、俺も中1の時にオーディションを受けて、合格した。
その頃、真莉もスカウトされて、ティーンズモデルとして、同じ世界に居った。

せやから、徐々に中学2年の頃からは、一緒には、ほとんど、登校出来へんかっし、帰りも俺も真莉も仕事やったり…。
学校が休みの土日祭日や春休み・GW・夏休み・冬休みは、2人とも仕事で海斗とも会えへん事の方が、多くなていってん。

中2の秋頃には、真莉は、今井くんの妹の絵里と組んでマリオネットとして、デビューしてもうてからは、平日にも仕事が入って学校にこれない日が続いたんや。
それと、同じ頃、俺も急に忙しなって、真莉、同様に平日も仕事で学校に行けへん事が、多くなってん。

せやけど、海斗と電話やメールは、結構してる方やと思っててん。
中3の進路決めなアカン時になって初めて、俺ら3人は、別々の学校に行く事になってん。
俺と真莉は、芸能科コースのある“関西栄斗学園高校”に…。
海斗は、技術系の高校に進む事になってん。

それまでは、中々会えないとはいえ、学校に行けば会うてたから電話やメールでも共通の話題が、あってん。
せやけど、それぞれ、高校に入ってからは、共通の話題も特になく相変わらず、俺らも仕事があって…。
< 84 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop