愛してるダーリン -2ed season-
海斗母『あの子はね、中学の頃までは、みんなも居ったし、健人くんや真莉ちゃんが、仕事で居らんくても、電話やメールで、毎日楽しそうにしとったんよ。
せやけど、高校に入って、2人とも分れてもうたけど、初めのうちは、楽しそうやったんやけど、あの高校がアカンかったんかもしれんね…。
どうやら、初めは、クラスの女の子やったみたいなんやけど、みんなと遊んどる海斗見たらしくて
“友達なら、紹介してくれへん”
って男の子からも言われてたみたいやねんけど、あの子は、断固として、教えんかったんや。
せやけど、それが教えへんからって、どんどんエスカレートしてきよって、なんや、海斗は、毎日尾行されるようになったらしいねん。
それから、しばらく、学校へも行かんと家に居ったんやけど、学校に行かんくなって、1ヶ月間以上が、過ぎた頃…。
あの子が夜にうちが、仕事に行ってる時に外に出てる事をたまたま、翔太くんが見て愛ちゃんに話してくれたのを愛ちゃんが、教えてくれてん。
せやけど、その時は既にどっぷりと漬かってて、うちが気付いたって知ってからも、最初のうちは、ここへ帰ってきてたんやけどな。
次第に帰らんようになって、あの子に会う時は、警察署だけになってしもうたんよ。
それからは、もう、つい最近まで、クスリにも手を出してしもうてたみたいで…。
でも、ここ最近は、クスリにも手を出してなかったんやけど…。
なんや急にここへ帰って来た思うたら、部屋に引きこもって、なにしてるんかと思うたら、今日の出来事や…。』

そう言うて、今度は、おばちゃんが、海斗の遺書を見せてくれてん。
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