ハル恋 Harukoi

そして放課後・・・
学級目標を紙に清書する作業がはじまった。

「ねーこれもっと左じゃない?」

「や!それおかしいっしょ!ちょ先生あたしの意見きいてよお!」

班長はうるさいひとばかりで場が騒がしい。

おまけに副班長までいてさらにうるさい。

(あーうっさいな・・・はやくおわんないかなあ)

ずっとそう思い、いすに座りながらじーっとそとを見つめていた。

隣は空席。みんな立って作業をしている。だが私と、もう一人 竹林が私のいすから離れるようにひとつあけてすわっていた。

「・・・おまえ静かじゃね?・・・・」

竹林・・・!いきなりでびっくりしてる・・・・っやばい顔赤くなりそう・・・

「・・・っえ・・・だって周りうるさいんだもん・・・」

「はははっ!・・・話ついてけんよなあ!笑」

「うん。笑」


わっ・・・自然に笑顔がこぼれる。

竹林ってなんてこころがあったかいんだろう。
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