俺様ヤンキーと秘密の1週間☆
第一話♪
午後7時。
私、高階 明梨は母親に起こされた。
「明梨、ちょっと来て~♪」
1階からのお母さんの声。
「はーい」
返事をして、ゆっくり体を起こす。
「ふあぁ…」
せっかく寝てたのに…
ブツブツ言いながら1階に降りる。
「おま…頭ボッサボサだぞ」
先に1階に来ていた蒼空兄がブハッと笑いだした。
「寝てたんだから仕方ないじゃん」
私はそう言って蒼空兄の横に座った。
蒼空兄の飲んでいたココアを奪ってグビグビ飲み干す。
「あぁっ!!お前何してんだよっ!?」
蒼空兄が私を睨む。
全く…25歳にもなって恥ずかしい。
「良いじゃん、ココアぐらい。ねぇ?碧兄」
私はクスクス笑っている碧兄に向かって言った。
「だね。蒼空、良いじゃないかココアぐらい」
碧兄が笑いながら言った。