俺様ヤンキーと秘密の1週間☆
「何言ってんだよ碧!!俺の…俺のココアだったんだぞ!?」
そう言って涙ぐむ蒼空兄。
たかだかココアの1つや2つで…
ほんと、情けない。
「仕方ないなぁ」
碧兄は立ち上がってココアを作り始めた。
「はい、蒼空。ココア」
わずか10秒で蒼空兄の前に熱々ココアが置かれた。
「おぉ~!碧兄お手製ココアだ♪」
満面の笑みでココアを飲み始める蒼空兄。
「…幼稚園児?」
そう呟くと、頭を叩かれた。
「兄に向かって幼稚園児とはなんだ!まったく!!」
だって…幼稚園児に見えたし。
私がむぅっとしてると、足元に妹の明歌が歩いてきた。
「あーねーちゃ、らっこ~♪」
そう言って笑顔を振り撒く明那。
可愛いぃ~♪
「よ~しよし、明那良い子~♪」
そう言って抱っこすると、明那はキャッキャッと可愛い笑顔になった。