最後の恋
「浅姫~。ここ座れ。」

2次会会場に着くと、すぐ部長に呼ばれた。

いつも飲み会は1次会で帰る部長もさすがに課長の歓迎会とあってか、まだいた。

部長に、課長に、坂野さんに営業部の方々・・・。

しょうがない・・。私は部長の隣に座った。

「浅姫はいつものでいいな?」

そういって私のグラスを用意する。

さすがに、部長にやらせるわけにはいかないので、自分で作る。

「焼酎ですか?」

課長が聞いてくる。

そうですけど・・・?

いけませんか?

チラッと、課長を見て無言で作り続ける。最後にレモンも入れるのを忘れない。

「じゃあ、乾杯」

部長のかけ声で2次会が始まった。

営業の中にいて、会話に入れない・・。

みんなの会話を聞き流しながらこそーっとキョロキョロ・・。

見れば坂野さんは、いかにも女の子です~って主張するかのようなピンクのカクテル。

さっきから、あんまり減らないし・・・。

顔もピンク色だし。

こういうのが、守りたくなる女の子なんだろ~な~

なんて・・・。









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