最後の恋
3章 自分の進む道
あれから大急ぎで準備して、何とか始業時間には間にあった。
今日は打ち合わせもないし、今度のフェアのプランでも練ろうかな。
私は、真比呂さんに声を掛けて、チャペルにむかう。
ウチのホテルのチャペルはホテルに隣接してる。
このチャペルは私にとって、人生を変えたチャペルでもある。
11年前______________
「浅姫、前にバイトしたいって言ってたよな?するか?」
今日は珍しく、夕食の時間にいたおじさんが言った。
「バイト?」
私は、箸を持つ手を止めた。
この家にお世話になって、10年。
高校生になったからバイトしたいという私の願いは叔父の『駄目だ』の一言で
簡単に打ち破られてしまったのに。
その叔父からまさかの発言。
「お父さん、この前浅ちゃんがしたいっていったの、駄目って言ってたよね」
私の横で、ご飯を食べる従姉妹の菜津が言う。
「・・・。そうなんだが・・」
答えずらそうに、私の顔を見る。
「やるっ。やるっ。」
バイトの内容も聞かないうちに即座に答える。
だって、したい。
まだ内緒だけど、高校卒業したらこの家を出ようと思っている。今から、少しでも貯金を増やしておきたい。
今日は打ち合わせもないし、今度のフェアのプランでも練ろうかな。
私は、真比呂さんに声を掛けて、チャペルにむかう。
ウチのホテルのチャペルはホテルに隣接してる。
このチャペルは私にとって、人生を変えたチャペルでもある。
11年前______________
「浅姫、前にバイトしたいって言ってたよな?するか?」
今日は珍しく、夕食の時間にいたおじさんが言った。
「バイト?」
私は、箸を持つ手を止めた。
この家にお世話になって、10年。
高校生になったからバイトしたいという私の願いは叔父の『駄目だ』の一言で
簡単に打ち破られてしまったのに。
その叔父からまさかの発言。
「お父さん、この前浅ちゃんがしたいっていったの、駄目って言ってたよね」
私の横で、ご飯を食べる従姉妹の菜津が言う。
「・・・。そうなんだが・・」
答えずらそうに、私の顔を見る。
「やるっ。やるっ。」
バイトの内容も聞かないうちに即座に答える。
だって、したい。
まだ内緒だけど、高校卒業したらこの家を出ようと思っている。今から、少しでも貯金を増やしておきたい。