最後の恋
叔父さんに着いていくと、そこは結婚式場のようだった。

「野島」

叔父さんはそこにいた人に声を掛ける。

その野島さんという人が振りかえる。

「おー。」

返事しながら、こっちに向かって来る。

「バイトの子、この子どうだ?」

「うん。かわいいな。でも、高校生か?」

「そうだ。」

「・・・・。」

その叔父さんは私をじーっと品定めするかのように見る。

そんなに見ないでよ、と言いたくなる。

「・・・・」

おじさんは向こうにいた人を呼ぶ。

今度は、30代位の人が来る。

「花嫁候補だ。どうだ?」

え?

今花嫁って言った?

は、、花嫁って何?

私誰かと、結婚させられるの?

えーーー!!

横にいる叔父さんの顔を見る。

叔父さんは私の視線に気づいたのか、私にニッコリ笑いかける。

って、叔父さん。笑ってる場合じゃないよ。

ってか、叔父さん。私のこと邪魔なのね。

だから、嫁に出そうって・・・・

・・・・・

泣きそうになってきた。



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