最後の恋
「うん。若いけど・・・。いいね。」

30代くらいの人が、答える。

うん、いいねって私この人のお嫁さんになるのか。

うつむいてた顔を少しあげてその人の顔を見る。

「・・・。」

この人、何歳くらいなのかな?

相手、高校生だけどいいのかな。

高校生でも若い方が良いか。

そっか、私結婚するのか・・・

そっか、・・・・・。

また泣きそうになる。

涙を見られたくなくて、またうつむく。

「よしっ。それじゃあ、こっち来て。」

私の旦那さんになる人が、私を連れて行こうとする。

「真野さんも、見ますか?」

男の人が、叔父さんに聞く。

見る?

見るって何を?

「もちろん」

叔父さんの声は少し嬉しそうだった。

でも、私の涙腺はもう、限界まで来ていた。


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