最後の恋
ウチのホテルは営業部の中に、ブライダルも入ってる。

なので、何か行事があるときは勿論、会議も一緒だ。

これからの、坂野さんの行動が目に見えてくる・・・・。

先が思いやられるな。

「はぁ」

小さくため息をつき、デスクで仕事を始めようとする。

「真野君。」

「はいっ」

部長がこっち見て、おいでおいでしてる・・・。

しょうがない、行くか。

「なんでしょう?」

「長谷君。こちらが主任の真野 浅姫さん。ウチの優秀なプランナーだ。」

部長がこっち見てニッコリ笑ってる。

部長のその笑顔。何かを訴える顔だな・・・。

「プランナーの真野です。よろしくお願いします。」

男に向かって笑顔で挨拶する。

男が私を見る。

「・・・・・。」

何で何も言わないのよ。

「長谷です。よろしくおねがいします。」 

男はハット気づいたように挨拶する。

そのとき、一緒にいた真比呂さんが怪しい笑みをこぼしていたことなんて、このときは気づかなかったんだ。








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