最後の恋
課長のマンションについて、先にシャワーを借りた。

課長は一緒に入ってもいいって言ったけど、さすがにまだそれは出来ない。

そして、今課長はシャワーを浴びてる。

課長の部屋にいても、一人になると思い出す。

斗馬のこと・・・。

もう、未練はない。

もう、嫌い・・・?

ううん、あんなにひどい事されたけど、嫌いになれなかった・・・・。

ずっと・・・。




「今日、どうした?」

いつのまにか、課長が目の前にいた。

「えっ?」

「たまに、ボーっとしてる」

課長がビール缶をひとつ渡してくる。

「そ、、、そうかな?」

まっすぐ私を見てくる課長と目を合わせられない。

「何があった?」

「何もないよ。」

「ウソ」

「ウソじゃないよ。疲れただけ」

「ふ~ん。」

課長は私の顔をマジマジと見つめ、口角を上げた。

ビールを一口、口に含むと、課長は私の頭を押さえ自分の唇と重ねた。

「んっ・・・・」

課長の口から、私の口へとビールがうつる。

課長に頭を押さえられてるから、唇を離すことも出来ない。

ビールがなくなった口の中には今度は、課長の舌が動き回る。

「・・んんっ・・」

力いっぱい課長のことを押すけど課長はビクともしない。

私に押されてるとわかった課長は更に、舌を動かす。












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