最後の恋
「んんっ」

苦しくなっても、息が出来ない。

課長の胸をドンドンたたく。

やっと、少し唇が離れ息をする。

「もうっ」

少し離れた唇は、また課長の唇によって塞がれた。

でも、今度は苦しくない、ゆっくりなキス。

顔の角度を変え、何度も何度も重ねられる。

そしていつしか、私は抱えられてベットルームまで連れて行かれた。

「もう俺のことしか、考えられないようにしてやる」

そう言うと、課長はまた唇を重ねる。

キスしながら、課長の手は私のパジャマのボタンを器用にはずす。

キスの合間に優しくささやく。

「浅姫、愛してる」

課長の何度もささやく声で、課長の言うとおりもう、何も考えられなくなった。

ただただ、課長の愛を感じることしか。








< 60 / 97 >

この作品をシェア

pagetop